ChatGPTのColoring Book Heroは便利だが、著作権を考えると・・
- kentakk14
- 2024年1月10日
- 読了時間: 2分
ChatGPTにはいくつかのアプリがあります。その中で「Coloring Book Hero」という塗り絵を作成するアプリがあります。幼稚園や保育園、小学校の低学年などでは塗り絵をさせることがあります。その塗り絵を簡単に生成できるのです。
私はこのアプリは家で使う分にはいいアプリだと思います。塗り絵本を買う必要がなくなります。何より、子どものリクエスト通り(既存のキャラクターなどは生成できません)の塗り絵を生成することができます。
しかし、教育現場で使用するとなると著作権の問題が発生する恐れがあります。基本的に教育現場では著作権の例外が適用されます。ただし、それは授業内の使用かつ必要と認められる限度の利用の場合です。例えば、ニュースで問題になっていた学校が発行した通信に使用したイラストの著作権ですが、授業外の利用なので著作権の例外は適用されません。よって、著作権侵害にあたるのです。
では「Coloring Book Hero」の場合を考えてみましょう。
「Coloring Book Hero」で生成された絵は一般的な内容に思えます。しかし、そのイラストが他のどの作品に似ている(類似している)、基づいている(依拠している)かは判断がつきません。そのため、現段階では著作権のあるイラストかもしれないと思い、使用するべきでしょう。
次に使用方法についてです。まずは、授業内の使用に留めるべきです。休み時間は授業外ではないので、避けるべきでしょう。そして、最終的に配布した塗り絵を回収することが無難です。外に出してしまった後にどのように扱われるかまでは管理ができません。その塗り絵をSNSにアップロードする恐れもあります。
持ち帰らせることで著作権侵害の恐れがあるため、私は教育現場において「Coloring Book Hero」は現時点では使用しにくいと考えています。画像生成AIは話題になっているため、今後はAIに対する法律も整備されていくと思います。今後、また展開があればこのブログで紹介したいと思います。
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