ChatGPTで児童生徒の感想を集約する?AIの分析で広がる物語の世界【生成AI校務利用】
- kentakk14
- 2025年1月9日
- 読了時間: 3分
AIも間違うが、私たちも間違う
今回も文部科学省のガイドラインに記述されている活用例を紹介します。
それは「児童生徒の感想を集約する」ことです。
感想を書かせたときは1人1人見ていくため、印象の強い感想が記憶に残り、全体的な傾向が掴めないことがあります。
数人がよい感想を書いていたら、全体としても良く見えるような間違った認識をしてしまう場合もあります。
このような場合、生成AIに客観的分析させることで全体的な傾向を掴み、授業に生かすことができます。
エクセルデータを読み込ませる
子どもたちにはタブレットPCから感想を記入させてFormsなどの集計ツールを使用します。集めた感想をエクセルデータにして、個人情報が含まれていないか確認した上で読み込ませましょう。
手打ちは時間がかかるので、上記の方法を推奨します。
物語の理解度を評価する
今回は『ごんぎつね』の作品を読んだ感想例をChatGPTに20個生成させたので、それを読み込ませて物語の理解度を評価させました


評価基準を示した上で理解度が分類されました。
次に全体的な傾向も聞いてみました。


ChatGPTの基準によると、全体的に理解度は低いと判断されたようです。もちろん、こちらから基準を示して分析させることも可能です。
課題が見つかれば、その課題を解決するための発問や学習活動について追質問することができます。
感想の視点を分析する
物語の味わい方は様々です。
感想がどの視点から書かれているかを分析し、その結果を共有することで子どもたちは新しい読みの視点を学ぶことができます。


各感想の視点が示されました。登場人物の視点に関してはごんと兵十の件数を示させました。
物語を味わう視点が多いと読むことが楽しくなります。
この分析結果を共有して振り返ることで、読む視点を増やすことができます。
また、分析結果を見ると、物語の主題など物語全体に関する視点についての感想がありませんでした。その理由を聞いてみました。

ChatGPTが言うように主題が暗黙的であるならば、児童たちに主題について議論させる授業展開をすることで、物語の主題を掴むという視点を習得でき、思考力の育成にも繋がるのではないかと考えられます。
クラスタリング(グループ化)
最後に紹介するのは、クラスタリングつまりは感想内容からグルーピングする方法です。


特に指定をしていないため、ChatGPTが基準を決めてクラスタリングしました。
特定の単語を見つけ出し、傾向を分類したようです。
こうした分析手法を瞬時に使うことができるのは生成AIの強みです。
今回のような物語の感想などはよく読み込まないとグループ化しにくいため、有効な手立てだと感じます。
同じグループ内での交流は特定のテーマに集中しやすく、議論が深化していく可能性があります。
グループ外の子と交流することで違う考えに触れることができます。
また、自分の考えを理解してもらうには筋道を立てて伝えることが求められます。
こちらで基準を決めてクラスタ数も設定することができるため、授業の目的に応じた活用ができます。
その他、時系列で感想を蓄積していき、どのような変化が見られるか分析することもできます。個人的にはソフトいらずであれこれ分析できるので、非常に楽しかったです。
学びの深化や授業改善にはおすすめの活用方法です。
何より面白いので、分析好きの方は一度ぜひ試してみてください。
※個人情報が入らないように細心の注意を払いましょう。

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