ChatGPT攻略法:教師必見!回答精度を高めるプロンプトの作り方【生成AI校務利用】
- kentakk14
- 1月7日
- 読了時間: 3分
プロンプト設計の重要性
生成AIを使用してみたものの、期待したような回答が得られず、使用をやめてしまうというケースはよくあります。
しかし、それは非常にもったいないことです。
なぜなら、生成AIの出力はプロンプトの設計次第で大きく変わるからです。
当記事では、生成AIに精度の高い回答を引き出すためのプロンプトの工夫について解説します。
プロンプトの工夫による回答精度の差を検証する
具体例として、「6年生を送る会の出し物」についてChatGPTを使ってアイデアを検討する場面を取り上げます。
以下、いくつかのプロンプト設計手法を比較しながら、その効果を検証します。
使用する生成AIはChatGPT-4oです。
1.ゼロショット
ゼロショットとは、事前に情報を追加せず、質問だけを投げかける方法です。この手法は偏りのないフラットな回答を得る際に有効です。
指定する項目が多いと偏った回答になる場合があるため、フラットな回答を求める場合はゼロショットがおすすめです。
対話例

基本的な提案は行いますが、具体性に欠ける場合があります。
2.役割設定
生成AIに特定の役割を設定することで、回答の焦点を絞ることができます。
対話例

例えば、歌のパフォーマンスに関して振り付けをつける、小道具を使うことなどが提案されており、ゼロショットよりも具体的で実践的な回答が得られます。
3.ブレインストーミング
とにかく多くのアイデアを出す場合は、アイデアの数を指定して生成AIにリクエストを行う方法が有効です。
対話例


ちなみに「100個」と指定すると本当に100個のアイデアを提案します。
このアイデアを見て、新しいアイデアのヒントを得ることができます。
4.条件指定
特定の条件や制約を含めることで、より精度の高い回答が得られます。
このときにマークダウン記法を使います。
マークダウン記法は文章を簡単に整形できる言語で、HTMLに変換することができるものです。
情報が整理されて生成AIが理解しやすくなり、結果として精度の高い回答が出力されます。
「#」は見出し、箇条書きにするときは「-」や「1.」を使います。
以下に例を示します。
場面はこれまでと同様ですが、さらに「目的」「場所」「条件」と補足情報を加えました。
対話例


目的に協力という要素を入れたため、その観点からアイデアが選定されています。また、骨折した児童がいるという情報も伝えているため、配慮された内容が提案されています。このように、制約がある場合などはマークダウン記法を使って、情報を追加することで回答の精度を上げることができます。
異なる視点を加える
ChatGPTのユニークな活用方法として、有名人や歴史上の人物になりきらせる方法があります。
対話例


アドラー、孫子、ジョブズの3名として回答を求めました。それぞれの個性(?)が反映された回答が生成されています。
異なる視点が得られることで新たな発想のヒントになります。
もし、好きな偉人がいれば、その偉人に相談する使い方もできます。
生成AIは強力なツールですが、その効果はプロンプト次第です。
ぜひ、工夫したプロンプトで生成AIを活用し、新たな可能性を引き出してください。
別の記事でも、別のプロンプト設計について紹介する予定ですので、ご期待ください!

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