top of page
検索

岸田首相の生成AIの国際的枠組み設立表明を受けて−教育者としてできること−

  • kentakk14
  • 2024年5月3日
  • 読了時間: 3分

広島AIプロセス・フレンズグループ


岸田首相は5月2日、訪問先のパリで生成AIに関するイベントに出席し、生成AIの安全な活用のためのルール形成について議論する国際的枠組み「広島AIプロセス・フレンズグループ」の設立を表明しました。


そのなかで岸田首相は「一方で、生成AIは光の側面だけではありません。我々は偽情報のリスクといった影の側面とも戦わなければなりません。」と述べています。


生成AIは利便性が高い反面、悪用などのリスクが考えられます。生成AIを使えば偽情報を容易に作り出すことができます。


AIリテラシーの必要性


国際的なルール形成が今後進められていくなか、私たち教育者はAIの使い手となる子どもたちに対して、AIとの付き合い方を教えていく必要があります。


保護者の同意があれば小学生でも生成AIを使用することは可能です。ChatGPTも保護者同意のもと13歳以上であれば使用することができます。


このため、AIの利便性やリスクについて小学校段階で教えていくことが求められます。

そして、AIと上手に付き合う方法(AIリテラシー)を身につけせることが必要です。


スマートフォンの普及を振り返る


私個人としてはスマートフォンの普及に対して対応しきれずに翻弄されている感じることがあります。


私の時代は携帯電話は高校生から持つ人が多かったように思います。

ひと昔前は「中学生になればスマホを買ってもらう」という声をよく聞いたものです。


現在はどうでしょうか?

NTTドコモのモバイル社会研究所の調査によれば、小学6年生でスマートフォン使用率は5割を超えているそうです(※1)。


ひと昔前、スマートフォンのトラブルは中学生のことと思っていたのですが、瞬く間にスマートフォンの使用開始時期は低年齢化していきました。


このスピード感に驚かされます。

オンラインゲームやメッセージアプリにSNSとあらゆる場面でトラブルが起きます。

発達段階に応じていない情報を収集することもでき、対応の難しさを感じています。


生成AIは高校生や大学生の問題か?


前述したスマートフォンの例を考えると、答えはNOだと思います。いずれ生成AIの使用は小学生まで降りてくると私は考えています。


生成AIは小学校では関係ないと思っている方も少なくないでしょう。

私もスマートフォンの普及のときは同じでした。

スマートフォンのトラブルは小学校ではあまり関係ないと。


同じようなスピードで、もしくはより急速的に生成AIは普及していくかもしれません。


教師がAIリテラシーを身につける


子どものAIリテラシーを育むためには、教師がAIリテラシーを身につける必要があります。


そのために一度、ChatGPTなどの生成AIを使ってみることをおすすめします。

ChatGPTと他愛のない会話をすることから始めてみるのもいいでしょう。


生成AIを使いながらメリットとデメリットを理解していきましょう。



先日発売した著書『これで安心 学校での対話型AI活用Q&A』はリスクを踏まえた上での活用について取り扱っています。ぜひこの機会にご一読ください。



ree



 
 
 

最新記事

すべて表示

コメント


bottom of page