教育のICT化の是非とChatGPTの可能性(兵庫個集研第15回研修会を終えて)
- kentakk14
- 2024年5月11日
- 読了時間: 2分
個を生かし集団を育てる学習研究協議会兵庫支部研修会
本日、午前中に個集研の兵庫支部の研修会がありました。
テーマは「学校で使えるICT」です。
私は「canva」「Microsoft Teams」「kahoot!」の3つを紹介しました。
研修会はzoomで実施したのですが、画面共有を何度も変更しなければならずに、少し苦労しました。
本日の研修で、ICTの登場によって本来の実践で身に付く力やスキルが失われていないか、振り返る必要があるという意見が出ました。
ICTを使うことで意見を共有しやすい
ICTは共有という点において優れていると感じます。
例えば、私の自治体では「発表ノート」という簡単なスライドに自分の意見を記述させて、提出をさせることでクラス全員の意見を一覧で見ることができます。
これまでの授業スタイルでは発表したい子の意見は共有できますが、そうでない子の意見は共有されにくい状態でした。
ICTを使うことで、普段発表が苦手な子の優れた考えに触れることができます。
また、そのような子にスポットライトを当てやすくなります。
対話的で深い学びは実現するのか?
共有することと対話は別物です。
ICTを使った授業をすると、子どもたちの触れる情報量が多いだけで深まりがなく終わってしまうことがあります。
時間もないため、共有して簡単に振り返って終わり。
それでは、あまり意味がないように思えます。
学びを深めるには、子どもたちが思考する時間や対話により気づきを得ることが必要です。
いくらタブレットで共有したからといって、対話がなければ深まりのない授業になります。
・共有した上で気になった意見を考えた子と対話する
・共有された意見の中で疑問があれば質問する
・共有された意見を使い、話し合いをする
このような手立てを組み合わせることが学びを深めるためには必要になると考えます。
ChatGPTが導入されれば・・?
今、現在学校で使用されているICTは共有機能はありますが、対話は人と行う必要があります。
その次元を超えてくるのがChatGPTなどの対話型生成AIです。
ChatGPTには自分の疑問や意見に対して回答が返ってきます。
そのまま対話を続けることができ、自分自身の考えを整理したり、深めたりすることができます。
導入に関して様々な問題はあるものの、常に隣で対話をしてくれるAIがいることは子どもの学力に影響を与えそうです。

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