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日立製作所の生成AI利用実態から学校現場での活用を考える

  • kentakk14
  • 2024年6月8日
  • 読了時間: 3分

AIを活用する日立製作所


今回は下の記事にある日立製作所のAI活用の実態を学び、学校現場のAI活用について考察していきます。

 




 

日立製作所は自社のAI活用はもちろんのこと、AIを生かした社外との協働も担う「Generative AIセンター」を設立したそうです。

この「Generative AIセンター」のセンター長である吉田順氏が「生成AIが効果を発揮する4パターン」について言及しています。

 

生成AIが効果を発揮する4パターン

 

1「文書(テキスト)の生成」

議事録や契約書類の作成、問い合わせ対応の回答作成などが例として挙げられていました。

 

学校現場ではどうでしょうか。

・保護者向け文書の作成 ・会計書類のひな型の作成 ・職員会議資料の作成

・研修資料の作成

・保護者からの問い合わせ対応の回答例の作成 ・ホームページの記事の作成  

・授業用プリントの作成 ・授業用の例文の作成

 

上記な活用場面が考えられるかと思います。学校現場が取り扱う文書は個人情報が含まれる場合が多いため、注意が必要です。

 

2「質疑応答やロールプレイング」

ヘルプデスクやコールセンターの無人化などが例に挙げられていました。

 

学校現場ではどうでしょうか。

・生成AIと模擬授業 ・懇談会や説明会等の想定問答の作成

 

生成AIと模擬授業ができるのは面白い活用だと思います。

「今から⚪︎⚪︎の授業のロールプレイをしましょう。あなたは生徒役です。」

「⚪︎⚪︎と質問したら、どのような回答が返ってきそう?」

生成AIを活用することで自分の想像だけに頼らずに授業を組み立てることができます。

 

民間企業のようにはコールセンターの無人化は難しいですが、事務的な質問や相談に限定して生成AIが対応するような未来が来れば、業務も軽減します。

保護者も時間を気にせずに質問ができるため、便利ですね。

 

3「文書の分類、整理」

データベースから情報を調べるときにキーワード検索やデータ抽出を自動化することが例として挙げられています。

 

学校現場では

・指導要領の文言抽出 ・先行実践、研究の検索

 

学校現場では独自のデータベースはないため、ウェブ検索のように使うことが基本となります。

そのため、ハルシネーションなどの影響も考慮した上で活用しなければなりません。


4「文書のチェック、判定」

契約文書や社内規定のレビュー、手直しが必要な箇所の特定などが例として挙げられています。

 

学校現場では

・指導案の手直し ・保護者向け文書のチェック ・職員会議資料のチェック

・研修冊子の手直し

 

個人情報や機密情報を含まない文書であれば手直しをさせることはできます。

作業効率が上がりますね。


ガイドラインを遵守する

このような活用をするためには、ガイドラインの策定がまずは必要だと吉田氏は述べています。

現在、文部科学省から下の

生成AIに関するガイドラインが出ています。

 




生成AIは著作権の侵害や情報漏洩などのリスクがあるため、私たちはこのガイドラインに沿った活用を進めていくことが大切です。

さらに、自治体の方針などが定められていれば要確認です。

私自身もこのガイドラインを確認しながら学校現場での活用方法を検証しています。

今後もこのブログを通して生成AIの活用方法について発信していきます。

 
 
 

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